予防の基本は、流行前にワクチン接種を受けることで、これは欧米では一般的な方法です。
わが国でも年々ワクチンを受ける方の割合が増えてきています。インフルエンザにかかった場合の重症化防止の方法として有効と報告されています。
インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します(飛沫感染と呼ばれています)。
インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や慢性疾患を持っている人や、疲れていたり、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
空気が乾燥すると、インフルエンザにかかりやすくなります。のどの粘膜の防御機能が低下するためですので、外出時にはマスクを利用したり、室内では加湿器などを使って適度な湿度(50〜60%)を保ちましょう。
十分に休養をとり、体力や免疫力を高め、常日ごろからバランスよく栄養をとることも大切です。
帰宅時のうがい、手洗いも、一般的な感染症の予防としておすすめします。
また、インフルエンザにかかって、咳などの症状のある方は特に、周りの方へうつさないために、マスクの着用が勧められます。
なお、症状が出る前から抗インフルエンザウイルス薬を飲むことによる、インフルエンザの症状を予防する効果については、まだ国内での調査研究が十分に行われておらず、現在のところ推奨されていません。
インフルエンザ予防方法のまとめ
・流行前のワクチン接種・繁華街などの人混みを避ける
・乾燥を防ぐためにマスクや加湿器を使用する
・十分な休養とバランスのよい栄養
・帰宅時のうがいと手洗い

